HONDA 日本の名車 Sシリーズ
世界と同様に、日本にも多数の名車と呼ばれる車が存在していますが、HONDA(ホンダ)が誇る名車に、Sシリーズと呼ばれたスポーツカーがあります。Sはスポーツの略で、1963年S500を皮切りに、S600、S800と進化していきました。また市販はされませんでしたが、S360という試作車も作られました。
ボディ形状は2ドアのオープンカーで、S500の販売価格は比較的45万9,000円と低価格だったことが人気を呼びました。パワートレインは最高出力44PS/8,000rpm、最大トルク4.6kgf·m/4,500rpmのAS280E型:直4 DOHC 531ccエンジンで、現代のエンジンと比べると非力に感じますが、車両重量が675kgしかなかったので軽快な走りが可能でした。足回りはフロントにダブルウィッシュボーン式、リアも独立式のサスペンションが与えられ、きびきびとしたハンドリングが可能でした。現在販売されているS660などは、このSシリーズを彷彿させるモデルとなっています。